猫と幻想と割り勘と時々...
今回は、割とクソのような駄話というか、その上である程度の下のネタが入っているので、そういうのが苦手な方はご用心を。
ある日私は、たまたま見かけたこの様な記事を読んでみた。
よくある、デート時の費用が何処からか出るべきか論争の記事。
が、今回、拙記事はその話とあまり関係はありません。
私自身も「ま、私と関係ないなぁー」と投げやり気味で目を通していたのだが、こんな一文に目が止まりました。
男性が女性とのデートの費用を全額出すべきじゃないか、という側の意見の一つに
「猫でも気に入ったメスにはオスがセミとか取ってきてプレゼントしてる」
ん?いやいや、ちょっと待ってほしい。
記事を遡れば「大事にしてくれている実感が欲しい」というようなことを言っているような論争の中に、急にこんな話題を出して大丈夫なのだろうか。
いや、だって、「ある猫のオスが何故気に入ったメスに気に入られようとするのか?」という話なのだが、それは直接的に「つがいになって自分の子孫を残すため」つまりは「性交して子作りをするため」に他ならない訳で。
つまり先ほどの文章は
「猫でも気に入ったメスにはオスがセミとか取ってきて(気に入られて性交するために)プレゼントしてる」
という意味を本来含んでおり、
これを元に人間の男性が女性に出資すべき、というような話に持っていくならつまり
「人間の男性だって気に入った女性には(気に入られて性交するために)サービスしていいのでは?」
みたいな話になるのではなかろうか。発言者の女性は本当にそれでいいのか?
動物たちは基本的には本能で生きているので、「贈り物」と「性交」の間に何らの建前もいらないし、それで当然だと思うし。
だが、こと人間の場合、その短絡的な結論を人のあるべき形のように言うのには首をかしげざるを得ない。
ある意味で的を射た意見だとは思うけれど。
いくらなんでも世知辛すぎやしないか。
その間にも複雑な感情ややり取りが存在するのが人間の恋愛ではないのか。
でなければ全ての恋愛小説が単なる擬似「人間の性交観察記録」になっちゃう!
まぁ、そんなこと単に気にもしてなかっただけでしょうけれどねー。
話は変わりますが、そもそも猫とか犬とかのいわゆる愛玩動物にサンリオピューロランドばりの幻想を抱いてる人多くないです?
彼奴らだって生きていくのに必死なわけで。
人間社会においては汚らしいとされているような要素を実は惜しげもなくさらけ出して全力で生きていて、それが愛おしい所や考えさせられる所でもあると思うんですが、皆さんはどうでしょうか。
それでは、またいつかお会いしましょう。
「Lena」って誰なのさ
もう12月も半ばで夜なんかは素手を晒してると寒さでもげそうに感じる季節ですねぇ。
そんなことにも関係はないですが、今回は最近気になった、「Lena」と呼ばれる情報工学の分野で奇妙なほど普及している一枚の女性の写真について書きたいと思います。
そんなある日、デジタル信号の復習がてら「ディジタル信号処理(著:貴家仁志)」という本を手に取って読み始めたわけです。
そのもう前半すぐあたりで顔を出した画像がこちら。
いや、ビックリしましたね。これガチのフリー素材だったの!?
情報工学、特に画像処理関係の分野に足を踏み入れてない方はなんのこっちゃといった方も多いでしょうが、そういった関連のサイトを巡っていると超高頻度で目にする画像なのです。
ありとあらゆる画像処理を施されて縦や横に引き伸ばされたり様々な方向に回転していたりと、もうお馴染みというか、我々にとっては最早家族みたいなもんですからね(?)
とは言っても、これまではなんかよく使われてんなぐらいの感想でスルーしてましたが、俄然興味が湧いてきました。何者なんだ、この人は…?
OpenCVについて調べていた時によく見かけた記憶があるので、こちらのサイトを見てみると、「今回も対象はおなじみの「lena」を利用した」の一文が。
ああ、やっぱお馴染みなのね…
どうやらこの人の名前は「Lena」と言うらしいので、早速Lenaでググってみると、「レナ(画像データ)」のWikipedia項目が。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%8A_(%E7%94%BB%E5%83%8F%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF)
何だかこの字面だけで笑いがこみあげてくるんですが。
ここの記事によると、
「PLAYBOY誌1972年11月号に掲載された裸の女性の写真の一部。画像圧縮アルゴリズムの評価に、広く使用されている標準テスト・イメージのうちの1つである。」
ああ、この人全裸だったんだ
何で寄りにもよってPLAYBOYの切り抜きなんだよって感じですが、画像処理分野のサイトをいろいろ回るとアニメキャラの画像を解析している所も沢山あるので、形は違えど男の性と申しますか、先人たちの遺志はそれに連なる後継者達に脈々と受け継がれていっている訳ですねぇ(?)
さて、ではこれが広く使われるようになった経緯はと言いますと、
Wikipedia記事およびカーネギーメロン大学計算機科学部ウェブサイト内のChuck Rosenbergさん(この人現職Google社員...!)によるこの画像に関する解説記事によると以下の通り。
彼女のフルネームは「Lena Soderberg」さん。当時スウェーデン在住のスウェーデン人女性。
彼女の写真が使われだしたきっかけは、南カリフォルニア大学のAlexander Sawchuk教授の話によれば、1973年の6、7月に、同大学の信号画像処理研究所所属の大学院生と実験室のマネージャーが同僚が出る研究会の資料を急ぎで用意していたのですが、「あーもういつも道理の画像素材飽きちゃったよーもっとこうパーッと素晴らしい結果(ダイナミックレンジ)が出るような人物画像ないもんかなぁー」(意訳)と思っていたところ、思いがけず誰かが研究所に持ち込んだPLAYBOYを見つけたそうな。
これやん!と早速画像を取り込んだものの、スキャナの性能と512×512の画像であって欲しかったこともあって、肩までのところで切り取られた画像になったらしい。
同僚の研究会資料ということは、研究会でこれが発表されたということでしょうね。
その後、この写真の使用に関して大論争が起きました。
「女性の品位を貶める画像を使うべきじゃない」
「無断使用したらPLAYBOYから訴えられるだろ」
といった意見も散見し、反対している人も結構いたようです。
以下の記事の「(筆者が)非公式に投票を行ってみたら、(聞いてみた)男性の多くがこの画像のオリジナルについてよく知らなかった」という部分は、何というか、申し訳ない気分になってしまうわけですが。
A Note on Lena(1996年にLunaの画像使用を禁止すべきと提言してる会報の記事です。)
女性差別問題、性のシンボルが持つ魅力や引力とその利用に関する問題は現代でも様々な場所で論じられているテーマですね。
ちなみに、無断使用にうるさいと評判のPLAYBOYは、この画像が広く使用されることを許可しました。
Wired News(chuckさんが保存しているWied Newsの記事です。)
この記事によると、Arpanetという インターネットの先駆けにも投稿されていたそうで、「インターネット界のファーストレディー」なんて書いてあります。下記の記事によれば、この界隈への貢献度においてこれ程重要な画像もないんだそうです。
Lenna 97: A Complete Story of Lenna(色々と詳しい話が載っています。)
さらには、余りにもこの画像が普及しすぎて、Lenaさんは「Society for Imaging Science in Technology 学会50周年記念講演会」に御呼ばれもしたとか。記事によると、当時彼女は国による酒の専売関係の仕事に就いていたそうなので
(注:どうやらスウェーデンではアルコール度数3.5度以上の酒は国営の酒屋が専売しているらしい。これについては興味が湧いたので後日しっかり調べてみようかな...?)
今まで全く関わりがなかったであろう分野の大勢の研究者達が貴女の裸体写真の一部を研究に役立ててます!なんて聞かされて度肝を抜かれたに違いないですね。実際「A Noto of Lena」にもその事について言及されています。
この画像を通じてLenaさんのファンになっていた人たちから直筆サインを求められたりと大忙しだったとか。
いやぁ、軽い気持ちで調べ始めたのに、ここまで様々な経緯があっただなんて予想外でした。世の中何が起こるか分かったものではないですねぇ。
これからこの画像を目にする度に複雑な感情が湧き上がってくることになるでしょうね。研究中にあっては逆に大丈夫なんでしょうかね、それは。
それでは、またいつかお会いしましょう。
備忘録 OpenCV:cvCaptureFromCamのエラー
さて、今回は情報学生らしく備忘録として遭遇したプログラミングのエラー関して軽くまとめたいと思います。
まだまだ若輩者ですので、参考になさろうという奇特な方がいらっしゃいましたら、参考程度ということでお願いします。
もし解釈違いがあるよという指摘がありましたら、コメントで教えていただければ幸いです。
今回のエラー:LNK2019
さて、
研究室での研究の関係でお世話になっているOpenCVですが、何かにつけて問題にぶち当たり大量のエラーを吐くので、オープンソースのライブラリであるからして致し方無いこととは分かっていつつも正直苦手意識があるんですよねぇ…
今回、私はVisualStudio2013のC++ソリューション上でOpenCV3.0.0を使ってWebカメラMicrisoft社製LifeCamStudioからMatを引っ張ってきたかったので、cv::VideoCapture(0)を_tmain内で立ち上げた所…
「error LNK2019:未解決の外部シンボル~が~で参照されました。」系のエラーが列挙される結果となってしまいました。
いやぁ、大変困りましたねぇー。涙が出ちゃいますねぇ…
MicrosoftさんによればLNK2019はリンカツールエラーであり、ファイルの場所は「opencv_videoio300.lib」…OpenCVのライブラリの中で問題が起きているのでしょうか?
「外部シンボルとは、別のオブジェクトまたはライブラリ ファイルで定義されているもの (外部関数やグローバル変数など) を参照するために使用する、ソース コードで宣言された名前のことです。」
「リンカーは、オブジェクト ファイルをアプリケーションまたは DLL にリンクする際に、各オブジェクト ファイルにあるすべての外部シンボル参照を解決する処理を行います。」
「リンカーは、リンクするどのファイルからも外部シンボルに対応する定義を見つけられない場合に、LNK2019 を生成します。 このエラーは、そのシンボルの定義が存在するソース コードまたはライブラリ ファイルがビルドに含まれていない場合に発生することがあります。 」
うーん、ライブラリの内部で行われる関数のためのライブラリの類を登録し忘れている…?
「追加の依存ファイル」には手作業で大量のライブラリを目を血走らせながら登録していったってのに、まだ足りないと仰せになるのですか…
天の助けとvfw32.lib
色んなサイトを見て回ったり、C:¥opencv300で目に付くライブラリとそのディレクトリを片っ端から登録するも21件のエラーは一向に減らぬまま幾星霜(数時間)…
海外のサイト「stackoverflow.com」(jp.stackoverflow.comではない)にこの様な項目を見つけました。
どうやら私と同じくライブラリ(こちらの方はopencv_highgui243.lib)でLNK2019のエラーが出たご様子。
それに対して、この様な回答が。
「You need to link with MS vfw32.lib
library. (answered by Andrey Kamaev)」
vfw32.lib?何だろうか、それは。
調べてみると、この様なサイトに行き着く。
http://laputa.cs.shinshu-u.ac.jp/~gtakano/prog1.html
「ビデオキャプチャー」…!
これは当たりを引いた様だぞ!
このサイトさんによると、ライブラリvfw32.libはVideo for Winの使用に必要との事。
Video for Winとは、キャプチャ関連のAPIのことを指すらしい。
http://kot9a.sakura.ne.jp/Alice9/extra/vcpp/vcpp_01.htm
さらに言えば、エラーの中の「ICSendMessage」とは、vfw.hで宣言されている「コンプレッサ(圧縮処理)にメッセージを送信」する関数のことで、インポートライブラリはvfw32.lib。
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/cc410463.aspx
OpenCVもこれを使っているというわけなのか…
というかエラー欄から調べた方が早かったか。まだまだこういう対処の仕方が未熟だなぁ。
というわけで、取りあえず「追加の依存ファイル」に「vfw32.lib」を追加登録してみると
動いた!
いやぁ、Webカメラから画像引っ張ってくるだけなのに異様に長かった...
解決
というわけで、何とか問題解決です。
「opencv_videoio300」が「vfw」を使用するはずが、参照できない状態であったことが原因でしょうか。
今回のことを鑑みても、これから先、OpenCVとのがっぷり四つの取っ組み合いは続きそうですね…
気になる御飯:面白ラーメン「bird」
ちょっと変わった個性的ラーメン
今日の夕飯、何か面白いものが食べたい…
そう思う夜が誰しもあるでしょう。
そんなあなた、今夜はこんな麺類はいかがでしょうか?
大阪東梅田のラーメン店、bird。
阪急東通商店街の横道、道案内の看板通りに進んでいきますと、縦縞モノトーンがひと際目につくこじんまりとした建物。
ここが件のお店。
店内は一見バーのような内装ですが、ゴツイ機材諸々や店員さんの服装にせよ面構えにせよ、ラーメン屋であることを強く主張しております。
洒落た店構えを見ると若干身構えてしまう私としては、こういう雰囲気を感じると緊張が緩んで大変有り難い。
さて、お洒落ではあれ、何が「面白い」のか、と疑問を抱かれる頃かもしれません。
そこで、こちらの写真を見ていただきたい。
美味しそうな濃厚鶏がらスープと麺、甘め味付けのチャーシューの上・・・
何か乗ってますね。繊細な白糸が寄り集まった綿毛のようなフワフワの何か。あまりラーメン上に、というより大方の食卓上に鎮座することはなさそうな何かが。
綿あめ。
白く輝く綿あめがさも当然のように熱々のラーメン直上に乗っかっているわけなのです。
嗚呼、そもそもの所、綿あめを見たこと自体いつ振りでしょうか。
幼い頃、家族と訪れた夏の夜の縁日振りか・・・
あ、いえ、そういえば最近ワタパチを大量購入したことを思い出しました。
閑話休題、さておいて、
この綿あめ、当然ながら凄い勢いで溶けていきます。
綿あめの山が傾き倒れながら熱々スープの中に溶け込んでゆく様は、諸行無常を思わせたり思わせなかったり・・・。
見た目的にも楽しいですが、
この綿あめ、スープのかえしの機能もある・・・らしいですよ?
出展 : http://guide.travel.co.jp/article/5268/
お味は濃厚ながらあっさりとしていて、ほんのり甘い鶏がらスープが美味です。
チャーシューもちょっと甘めで食べ応えあり。
朝の5時まで空いているそうなので、夕飯はもちろん、締めの一杯にもいいかもですねぇ。